内蔵と感情

■2019/11/22 内蔵と感情

音楽家の心臓を移植された人が急にクラシック音楽を聴くようになったとか、画家の腎臓を移植された人が絵画に興味を持つようになったとか聞きますが、感情や思考は脳の領域だけでなく五臓六腑にも大きく関係しているようです。東洋医学では千年以上も前から内蔵と感情の関係を記しています。例えば肝は怒、心は喜(笑う)、脾は思う、肺は悲、腎は恐、、となっています。肝の調子が良くないと、イライラして怒りっぽくなりますし、またイライラしていると肝の具合を悪化させます。心の不調は喜ぶですが、良い意味の喜ぶでなく、へらへら気が抜けたように笑っていることをいいます。脾(消化器系)はそれ程心配することでもないのについクヨクヨ思い悩んでしまう、気苦労が絶えない人です。肺は悲しみで、直ぐ涙もろくなり、年老いた人によく見られる症状です。年を取って肺が衰えると気持ちが沈んだり、涙もろくなったりします。腎は恐れで、怖い夢をよくみたり、何か決断しようとしても、やめておこうと恐れが先立って前に進めないことをいいます。あの人は怒りっぽいとか直ぐにめそめそするとか性格として見てしまいがちですが、内臓らにも関係しているともいえなくはないとおもいます。私の治療院でもすごく短気で怒りっぽかった人が内臓のバランスが整ってくるにつけ性格が穏やかになった方もおられます。あの人は嫌な性格だと決めつける前に、内臓の状態が良くないのかなと考えてみることもいいかもしれませんね。

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