冷えが病気を引き起こす?

手足が冷たい、クーラーや寒気が苦手、風呂で温まってもすぐ冷める、など、冷えをつらいと思っている人は多いのですが、冷え性を病気や、病気の前兆と思っている人は意外と少ないようです。
冷えは万病の元と言われますが、実は様々な病気の原因になっています。例えば、アトピーや花粉症等のアレルギー疾患は冷え性の人に多くおこりうる病ですし、生理痛や子宮筋腫、不妊等の婦人科疾患は間違いなく冷え性が根底にあります。便秘も腸が冷えて働きが鈍った状態ですし、下痢は冷えを無くそうと余分な水分を出そうとしているのです。腎臓病は冷えた血液を濾過(ろか)しつづけてダメージを受けたものです。肝臓は解毒など何十もの働きをしており、酵素の手助けが必要ですが、冷えると酵素は働かなくなるのです。他にも、頭痛、肩こり、腰痛、膵臓病、不眠等、きりがありません。

冷えは美容の大敵

美容面でも下腹部、でん部、太もも等の肥満も、余分な水分が体を冷やし、脂肪の燃焼を妨げ、ぜい肉がついたものです。
ニキビや肌荒れも、下半身が冷える為、上半身がのぼせ、上部に熱がうっ滞しておこるものです。体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなり酵素や栄養が各部位に運ばれず、そこの機能が低下して病気になりやすくなります。体温が1度下がると、免疫力が30%も落ちますし、新陳代謝も10~20%も下がるといいます。いろいろな病気にかかりやすくなったり、太りやすくなるのもうなずけます。

東洋医学と冷え

東洋医学の治療としては主に4つを基本とします。

  1. 自律神経治療・・・ストレス等で自律神経が乱れると血流が悪くなる。
  2. 消化器治療・・・胃腸(とくに小腸)が弱いと、体を温めるエネルギーが不足する。
  3. 腎臓治療・・・腎臓が弱いと余分な水分が排泄できず、体は冷える。
  4. 内分泌(ホルモン)治療・・・とくに女性ホルモンは冷えに関係している。

他にも甲状腺機能低下や貧血等いろいろありますが、主に以上の治療で体質改善をはかります。

日常生活で気をつけていただきたいこと

日常では、体を冷やすまいと、厚着をし、くつ下の重ねばきをする人がいますが、それは仕方ないとしてもあまり過保護になりすぎてはいけません。時には素裸になって乾布マサツをするとか、風呂あがりに冷水を足にかけるとか、刺激も必要です。
首、手首、足首を温めると体は温まりやすいです。腰に使い捨てカイロをあてるのもよいです。
体を動かすこと、とくに大きな筋肉(背筋、腹筋、太ももの筋肉、ふくらはぎ等)をきたえることも大切です。

食事は水分を控えめに(温かいお茶でも水分は必ず体を冷やします)ナス、キューリ、トマト、生野菜、柿、スイカ、バナナ等南方の果物、白砂糖製品等は身体を冷やします。シナモン、山椒、ネギ、ショーガ、朝鮮ニンジン、味噌等は体を温めるものです。食事は楽しんで食べるのが一番ですが、栄養面だけでなく体を冷やす食品か温める食品かにも気を配って欲しいものです。体が冷えやすい人、とくに男性に比べ筋肉量の少ない女性は要注意です。将来、健康面、美容面、老化等に必ず影響が出てくるからです。

当院の治療

自律神経、消化器治療、腎臓治療、内分泌(ホルモン)治療の4つを行います。
鍼(ハリが苦手な人には使用しません)
温灸(肌に跡はつきません)
指圧、整体、マッサージ等で施術します。
治療時間:1時間~1時間半

初診料
2,000円
治療費
6,000円

※東洋医学は総合治療なので、基本治療に関しては腰痛、肩こりなど、いくつ組み合わせても料金は変わりません。