むくみとは?

朝、顔がむくむ。夕方、靴がきつくなる。靴下の跡がなかなか消えない。これらはむくみの症状ですが、「むくみくらい」と、軽く考えていませんか。
東洋医学では、むくみは水毒といって、体内の余分な水分は毒だと言っています。
雨や湿気の多い日は気分が滅入るばかりか持病がある人は痛みや辛さが倍増します。同様に体内の水分過多は様々な不調を引き起こすのです。例えば、アレルギー疾患は、涙や鼻水、タン、くしゃみ等で余分な水分を排泄しようとしている事ですし、心臓疾患や肺病もよく汗をかきます。高血圧も利尿剤で水分を出すと良くなりますし、リューマチや神経痛も雨の日に辛くなります。ノイローゼやうつ病も暖かい地方より寒いジメジメした地方に多くみられます。他にもめまい、耳鳴り、自律神経失調症、痔、更年期障害、ジンマシン、湿しん、肩こり、腰痛、胃腸病、糖尿病、不眠、近視、等々、水分排泄で改善が見られるものは数限りなくあります。

むくみと冷え

また体内の水分は、体を冷やしますが、冷えて一番ダメージを受けるのが腎臓です。腎臓は不要な水分を尿として排泄するところですが、機能が低下すると水分をうまく排泄できず、さらにむくみが増すことになります。腎臓は内臓の中でも最も重要な臓器で、腎臓が成長してやがて衰退していく過程がその人の成長と老化と同じ曲線をたどるのです。腎臓が元気な人はいつまでも丈夫で若々しく長生きできますし、そうでない人は早く老け込むということです。むくみは腎臓の天敵なのです。
もうひとつ冷えに弱い器官があります。子宮と卵巣です。冷え性の人に不妊症や生理痛、生理不順、子宮筋腫や卵巣の疾患が多いことはよく知られています。婦人科で悩んでいる人はまずむくみをなくし、下半身が温かくなる様な体質にすることです。

むくみが引き起こす悪循環

また、むくみと冷えは、新陳代謝を悪化させる為、脂肪の燃焼を妨げ、ぜい肉がつきやすくなります。
そして水分は下方へと流れるので、顔の肉がたれ下がる。二重あごになる、下腹部がボテッと出っ張る。太ももやふくらはぎ、足首にぜい肉がつきやすくなります。こうした悩みも水はけをよくするだけでとてもすっきりするものです。

むくみの原因は腎臓をはじめとした排泄器官の機能低下もしくは水分の取りすぎです。
よく健康の為とかみずみずしい肌になる為にと1日に何リットルもの水分をとっている人がいますが、それは間違いです。とくに女性の水分のとり過ぎは体をこわします。東洋医学の陰(寒)陽(温)論では、男は陽で、女は陰です。火は陽で水は陰です。陰性の女性が陰性の水を飲めば陰性が強くなりすぎて体はドンドン冷えてしまいます。冷え性の女性は特に水分摂取に気をつけたいものです。また、みずみずしい肌というのは細胞の中に水分がうるおっている状態のことです。むくみは細胞の外に水がたまるもので全く別物です。水分を多くとっても美肌にはなりません。

適切な水分補給とは?

一日にどれくらいの水分をとるのがいいかですが、個人差、体格差等ありますので、一日のトイレの回数が5-6回くらいまでで、それより回数の多い人は水分のとりすぎと考えてよいと思います。
日常生活では適度な運動や食事等に気をつけたいものです。バランスのとれた食事は勿論大事ですが、利尿効果があるものとして、ハトムギ茶、あずき、とうもろこしの毛、タンポポ茶、ドクダミ茶、ハーブティーとしてローズマリー、カモミール、セージ等で、アロマオイルでは、ジュニパー油等がよく知られています。また体を温めるものとして、みそ、漬け物等の発酵食品、梅干し、玉ねぎ、ショウガ、根菜類、そして黒ゴマ、黒豆は、腎臓によい食品です。

むくみの治療法

むくみの治療としては、ツボ刺激やマッサージや整体で、腎臓をはじめとして五臓六腑の調整、体のゆがみを整え、筋肉の硬結を取り除き、血液やリンパの流れをよくし、余分な水分を排泄できる体にすることです。病気で寝込む程ではなく、また原因もはっきりしないが、何となく体が重い、だるい、疲れやすい、朝がつらい、体に痛みが走るなどはむくみが原因のことが多いのです。
むくみくらいと思わず、むくみ体質を改善していくことが健康面でも美容面でもとても大事なことだと思います。

当院の治療

治療院では、腎臓を中心に五臓六腑を調整し、体内の余分な水分を排泄し、エネルギッシュな体になるように施術します。
鍼(ハリが苦手な人には使用しません)
温灸(肌に跡はつきません)
指圧、整体、マッサージ等で施術します。
治療時間:1時間~1時間半

初診料
2,000円
治療費
6,000円

※東洋医学は総合治療なので、基本治療に関しては腰痛、肩こりなど、いくつ組み合わせても料金は変わりません。